こんにちは。鍼灸師の菱谷です。
今回は、「訪問特化型 ノービル鍼灸整骨院」の訪問特化型の部分についてお話させて頂こうと思います。ちょっと長ったらしく、熱くなっちゃうかもしれませんが、お付き合い頂ければと思います。
私たちの施術所をご利用頂いてる患者様のほとんどは、ご自身で通院することが難しいために訪問を必要とされている患者様です。(お1人での歩行が難しい方や、認知症などでお1人での外出に危険を伴う方、身体・精神障害を抱えておられる方などですね。)
一般的には、訪問施術はどこの鍼灸整骨院でもだいたい可能なのですが、訪問するスタッフがいないことや、午前診療と午後診療の合間の短時間のみ訪問をおこなっている施術所が大半なのが現状です。
そこで私たちはいつも疑問に思うのです。本当に治療やリハビリを必要としているのは、自身で通う事ができない人なのでは?と。(もちろん通院できる方も治療は必要です!それぞれの生活レベルや状況に沿った必要性のお話です!)
ー以前、ケアマネージャー様からのご相談のあった患者様にこんな方がいらっしゃいました。脳梗塞の後遺症によって、歩きづらくなってしまったご高齢の方。病院での懸命なリハビリの成果により杖をついて歩けるまでになられました。退院後は早く元の生活に戻るために家でのセルフトレーニングをされており、頑張り過ぎて体を痛めてしまう事も多く、それでもなんとか自宅から数百メートル先にある馴染みの整骨院まで歩いて通われていたとのこと。しかしある日、整骨院へ行く道中で転んでしまい、足を痛めてしまわれ歩くこともままならない状況に…。
お一人住まいのその方は、頼る身内も近くにいないため整骨院へ連れて行ってくれる人もおらず、困り果てて通われていた整骨院へ訪問に来てもらえないか相談されたそうなのです。
そこで帰ってきた答えは、「人手も足りないことですし、うちは訪問はしていません。」と一言。今の話を聞いて誰でも疑問に思うはずですよね。「怪我をして通えなくなってしまった時こそ治療を受けたいのに、そんな時に治療を受けられないなんておかしくないか?」と。半沢直樹でのセリフを思い出しますね。銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す…って。
うちは銀行でもないし話が脱線しましたが、もう一つ、訪問施術を必要とされる方の大半が抱えておられる問題があります。
介護や障害のケアに入ってもらうためにご自身の生活をケアスケジュールに合わせなければならないことが多く、通院するには誰かに連れて行ってもらう必要があり、待ち時間が長いと次のスケジュールに間に合わない。たとえ施術所が診療時間の合間に訪問施術を行なっていたとしても、午後の診療が始まるまでの短い時間帯と、患者様を取り巻くタイムスケジュールが合わないということが多々あるのです。家にはいるけれど、時間にゆとりがない。こういった事情を抱える方が多くいらっしゃる事を私たちは知っています。
これらの問題を解決したい。
通えなくなってしまった時に、訪問できる鍼灸整骨院でありたい。訪問施術を必要とされる方が無理なく生活の中にリハビリや治療を取り入れられるように、できる限り訪問日時の選択肢を広げておきたい。
だからこそ私たちは訪問にこだわるのです。
時には他の方のご予約の時間帯が重なってご希望に添えない場合もあります。可能な限りスケジュールを調整し、また他の日時のご提案をして解決へと向かう努力をいたします。
お困りごとがございましたらお気軽にお声掛けください。